ご挨拶
「平塚に住む医者が、そこに住む人たちのためにできること。」
そのひとつが、在宅診療(訪問診療)。
平成14年の開院以来、「病気や障がいを患っても、住み慣れた地域や我が家で安心して暮らしたい」と願う患者さんやご家族を、外来・訪問診療を通して地域のケアマネさんや訪問看護師さんとともに支えて参りました。
地域には脳卒中で寝たきりのかた、膝や腰が悪くて通院困難なかたはたくさんいらっしゃいます。皆さん「病院受診は大変だ」とおっしゃいます。
病気や障がいを患っただけでもシンドイことなのに、さらに大変な思いをして病院に通わなければなりません。そんな皆さんのお手伝いができれば...と考えています。
健康なかたにはピンと来ないかもしれませんが、実は神経難病や末期癌の患者さんも、人工呼吸器や経管栄養のかたも、その多くが「自宅で」暮らしています。家族に囲まれて生活できることはとても幸せなことですが、「何かあったら連れてきなさい」と医師に言われても、福祉タクシーの手配や受診介助など一日がかりで、とても大変なことです。
自宅で診る。それも我々町医者のだいじな役割です。
外来診療については、「余計な検査や投薬はしない」「納得していただけるように説明する」ことをモットーにしています。
25年に法人化しました。医療者や介護者、地域住民が互いに支えあい、励ましあうことの大切さを胸に刻み、癒しや元気をお裾分けしていける組織をつくっていきます。
これからも皆様とともに地域に根を張り、歩み続けたいと考えております。
どうぞ宜しくお願い致します。
理事長 上野 善則